スワンスケートリンク 結氷作業が始まりました

投稿者: | 2019年10月25日

10月7日(月)から始まったスワンスケートリンクの設置工事は、リンクの枠組みがほぼ完成していよいよ結氷作業が始まりました。(株)アイスクリエイトの富樫惣一様と職員の皆様がこの作業を続けています。
富樫様にスケートリンクの結氷作業の進め方を伺いましたので皆様に紹介します。
まず、リンクの心臓部の冷凍機。体育館の南側のプレハブに2機設置されています。この冷凍機で冷やされたブライン液(液体)が、リンクサイド(西側)の太い配管を通って、写真のようにリンクいっぱいにU字型に張り巡らされた青色のブライン管に流れていきます。このブライン液の冷凍効果で水か凍っていくわけですが、とりわけ細心の注意を払うのが、このブライン管に散水しながら昼夜を通して行われる結氷作業です。
日中に2回、深夜は1時間半おきに霧状に散水して凍らせます。散水しては凍らせ散水しては凍らせてという作業をほぼ不眠不休で続けます。スワンスケートリンクの氷はとても滑りやすく、県内外からスケーターが訪れるとのことでしたが、それもそのはず。なんと氷の層は1㎜。1㎜の層を何層も何層も重ねて8㎝ほどの厚みを持ったリンクを作っていくというのです。その間、氷を作る冷凍機に負荷をかけすぎると止まってしまうので、氷を溶かさないようにつきっきりで冷凍機の温度管理をしながら見守ります。氷の状況や機械の状況について細心の注意を払って行うこの結氷作業を、富樫様はスワンスケートリンク開設以来、実に26年間続けて来られたのです。専門家ならではのお仕事ぶりとスケートにかける情熱には驚くばかりです。
11月のリンクオープン後も氷の表面温度等に注意を払い、日に何度も整氷作業を行ってリンクを最良の状態に維持していきます。
まもなく県内唯一の屋内スケートリンクがオープンします。スケートは、雪の少ない酒田にうってつけの冬のスポーツではないでしょういか。
少子化で学校統合も進み、子どもたちが歩く機会も距離も少なくなっています。そのような中で学校体育として「スケート」を行うことができるということは、本市の大きな特色です。子どもたちの健康や体力づくり、とりわけバランス感覚の育成には大いに役立つことでしょう。酒田市は20年以上にもわたり毎年、子どもたちにそして市民の皆様にこの「スケートに親しむ機会」を提供し続けてきました。酒田市体育協会はスケート協会の皆様と共に「スケートのできる街、酒田」としてこの特色を大いにアピールしていきたいと願っています。
オープンは11/2。このように丹精込めて完成するリンクに、皆様こぞってお越し下さい。〔スワンスケートリンクポスター